2009年11月1日日曜日

けいようここう【形容枯槁】

【出展引用リンク】:

    http://www.avis.ne.jp/~zuzu/culture/wordsworth/4keiyokokou.html



「屈原」部分 横山大観
                          The Legendary Chinese Poet Qu Yuan 1898 by Taikan Yokoyam
                  Color on silk, Itsukushima Shrine



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Words Worth of April

  Keiyokokou

   an emaciated look
   Quoted from "Gyofu no Ji"


4月の四字熟語

形容枯槁


四字熟語に秘められた先人の思い


copy by Ko Tamura

a staff writer of zuzu creations

「漁父辞」



屈原既放


游於江潭


行吟澤畔


顔色憔悴


形容枯槁






漁父見而問之


子非三閭太夫與


何故至於斯


屈原曰


與世皆濁


我独清


衆人皆酔


我独醒


是以見放


漁父曰


聖人不凝滞於物


而能與世推移


世人皆濁


何不乱其泥


而揚其波


衆人皆酔


何啜其汁


何故深思高挙


自令放為


屈原曰


吾聞之


新沐者必弾冠


新浴者必振衣


安能以身之察察


受物之紋紋者乎


寧赴湘流


葬於江魚之腹中


安能以晧晧之白


而蒙世俗之塵埃乎


漁父莞爾而笑


鼓(木世=えい)而去/


乃歌曰


滄浪之水清兮


可以濯吾纓


遂去不復與言



 屈原は放逐されて江や淵をさまよい、詩を口ずさみつつ河岸を歩いていた。顔色はやつれはて、見る影もなく痩せ衰えている。一人の漁夫が彼を見付け、尋ねた。


「あなたは三閭太夫さまではございませぬか。どうしてまたこのような処にいらっしゃるのですか?」

 屈原は言った。
「世の中はすべて濁っている中で、私独りが澄んでいる。人々すべて酔っている中で、私独りが醒めている。それゆえ追放されたのだ」

 漁夫は言った。
「聖人は物事に拘らず、世と共に移り変わると申します。世人がすべて濁っているならば、なぜご自分も一緒に泥をかき乱し、波をたてようとなされませぬ。人々がみな酔っているなら、なぜご自分もその酒かすをくらい、糟汁までも啜ろうとなされませぬ。なんでまたそのように深刻に思い悩み、高尚に振舞って、自ら追放を招くようなことをなさったのです」

 屈原は言った。
「ことわざにいう、『髪を洗ったばかりの者は、必ず冠の塵を払ってから被り、湯浴みしたばかりの者は、必ず衣服をふるってから着るものだ』と。どうしてこの清らかな身に、汚らわしきものを受けられよう。いっそこの湘水の流れに身を投げて、魚の餌食となろうとも、どうして純白の身を世俗の塵にまみれさせよう」

漁夫はにっこりと笑い、櫂を操って歌いながら漕ぎ去った。


「滄浪の水が澄んだのなら、冠の紐を洗うがよい、滄浪の水が濁ったのならば、自分の泥足を洗うがよい」


そのまま姿を消して、彼らは再び語り合うことがなかった。



There is a story of how an old fisherman met Qu Yuan, haggard and distraught, wailing beside the Canglang River in Hubei province. When the fisherman asked Qu Yuan how he had come to this , he replied, " The world is foul and I alone am clean. They all are drunk and I alone am sober. So I was banished."
" The true sage does not quarrel with his surroundings , but adjusts to them," the fisherman said. " If the world is foul, why not leap into the side and make it clean? If all men are drunk, why not drink with them, Why should you be so virtuous as to get yourself banished?"
He rowed away singing a song:" When the water of the Canglang is clean and clear, in it I wash my headgear. When it is filthy more than met, I use it to wash my feet. " But Qu Yuan was unable to do this.

 

けいようここう【形容枯槁】

「屈原」部分 横山大観

The Legendary Chinese Poet Qu Yuan 1898 by Taikan Yokoyama

Color on silk, Itsukushima Shrin

「漁父辞」

屈原既放 游於江潭 行吟澤畔 顔色憔悴 形容枯槁


「屈原既に放たれて 江潭にあそび ゆくゆく沢畔に吟ず 顔色憔悴し 形容枯槁せり」

意味 ー容貌がやせ衰えたり、やつれたりして、枯れ木のようになってしまった様子を表す。「形容」は形体・容貌のこと。「枯」は枯れる、やつれるという意味で「槁」と同じ。
いわれ ー古代楚国の賢臣屈原が追放され、べきらの渕に身を投げて自決する。そのときの憂憤のあまりやつれはてた姿をいった言葉。単に病気などでやつれた時には使わない。

***

今年の桜の開花は事のほか早かったものです。そんな桜が咲き競う並木を抜け上野公園の奥に位置する国立博物館に、横山大観展を観に行きました。横山大観の作品を愛してやまない多くの日本人同様、私も彼の絵が持つスケールの大きさ、力強さ、品格、そして構成の妙に魅せられております。



かつて中国人の画家の友人曰く、『中国絵画の模倣の域を超えていないあまたの日本画家の中で、大観だけがオリジナリティーに満ちている。』さらに曰く『「屈原」(くつげん)はとても感動した。』大観だけが...の説には必ずしも賛成しかねるのでありますが、以来大観が日本美術院の第一回展に出展した「屈原」を是非観たいものだと思っておりました。



屈原とは中国戦国時代の楚の国の人物であり優れた詩を残しています。国政に携わっていたのですが妬みをかい、讒言によって都を追放されるのです。やがて彼は滅亡の危機に瀕する祖国を憂いながら、五月五日に汨羅(べきら)に身を投じて、人生の幕を閉じるのでした。

追放され、窶れてもなお憤然と逆風に立ち向かう屈原。大観は荒れ野にただずむ屈原の姿を、当時東京美術学校を追われた恩師岡倉点心にも重ねていた事を後に記しています。大観描く所の屈原は、高潔の象徴である蘭の花を手に、荒野の風に向ってふんばっています。手折られてもなお気品を持って屈原の手の中で静かに凛として咲く蘭と屈原のまわりに吹き荒れる疾風との対比が、絵を観ている私達にドラマティックに語りかけてきます。まさに形容枯槁の姿であるともいえましょう。野に下ってなお自分の理想を曲げない愛国者の気概を、政治の腐敗を聴くにつけ、現代に生きるわたくしたちひとりひとりも持っていたいと思うのであります。

うつくしく咲くさくらの命は短くて...。デパートの玩具売場はもうすでに端午の節供の飾付が置かれています。「柱のきずはおととしの5月5日のせいくらべ。ちまき食べ食べにいさんが計ってくれた背の丈。」幼い頃からなじみのある唱歌にも登場するちまき。このちまきの起源がかの屈原の供養にさかのぼるといわれているのを知ったのは、大観展の後屈原についての資料を読んでいた時でした。


屈原が汨羅にて身投げした後、最初は屈原の姉が後は人々が彼を弔うため、命日の5月5日に霊に捧げるべく竹筒に米を入れて川に流したのですかが、それを川に住む竜が盗んでしまうので、米を「おうち」(せんだん)の葉で包み、5色の糸で縛って捧げるようにかったと云います。これがちまきの始まりといわれております。今年の端午の節供には、おいしいちまきをほおばりながら屈原に思いを馳せてみようと思うのでありました。


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【引用終わり】以上の通り

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