2009年11月7日土曜日

【地球温暖化と食料危機にはこれしかない! 『ミドリムシ』に人生を賭けた、ある社長の物語】:世界で初めて食品としての大量培養に成功(株式会社ユーグレナ)

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              見山謙一郎(立教大学AIIC特任准教授/環境ビジネス・イノベーター)
                                                                            【第13回】 2009年05月13日





【出展引用リンク1】:   

   
   http://diamond.jp/series/miyama/10013/


【出展引用リンク2】:


    http://diamond.jp/series/miyama/10013/?page=2


【出展引用リンク3】:

    http://diamond.jp/series/miyama/10013/?page=3
  

【出展引用リンク4】:

    http://diamond.jp/series/miyama/10013/


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【引用始め】以下の通り

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【出展引用リンク1】:

世界で初めて食品としての大量培養に成功(株式会社ユーグレナ)

 昨年の今頃は、洞爺湖サミットの前ということもあり、「経済か、それとも環境か」、みたいなことが話題になっていたように思います。


 でも、この議論は、経済が元気であってこそ成り立つもので、経済が元気をなくしている現在は、対立の構図というよりも、むしろ「環境に経済再生の糸口を求めている」という状況ではないでしょうか。今や、環境は時代の要請であり、そこにビジネスチャンスが存在するというのは、必然的にも思えます。



 ひと頃話題になった「勝ち組」「負け組」という議論も、当時勝ち組と言われた人たちが元気をなくしている今日では、もはや過去の議論かも知れませんね。白黒はっきりつけたがる二者択一的な議論は、一般的にとかく好まれるものかも知れません。



動物と植物の中間微生物

「ミドリムシ」に秘められた可能性

【図1】ユーグレナ



【大きさは、長さ30μm~50μm、幅10μm。鞭毛を使い、動き回る。緑色は、葉緑素(クロロフィル)の色。 】



 皆さんは、「ユーグレナ」という言葉を聞いたことがありますか? ユーグレナは、地球上で現在発見されている唯一の、動物と植物の中間的な微生物です。一般的には、水田などに生息する「ミドリムシ」といった方がイメージ出来るかも知れません。



 ユーグレナは、成長の過程において、熱帯雨林の数十倍とも言われる速度で、地球温暖化の原因とも言われている二酸化炭素を吸収・固定化することで注目されています。



【図2】ユーグレナの二酸化炭素吸収量



            ※1:独立行政法人森林総合研究所より
            ※2:株式会社ユーグレナの実験結果より



 また、ユーグレナは、動物と植物の双方のバランスのよい栄養素を兼ね備えていることから、食料問題の観点からも注目されています。



 でも、「植物と動物の中間体」といわれても、白黒はっきりせず、何とも曖昧で、イメージしづらいかもしれません。



 小学校の理科で習った通り、植物は光と水と二酸化炭素で光合成をして成長します。植物は自分で動けないため、光合成可能な環境であれば成長しますが、そのような環境にない場合は成長出来ません。一方動物は、環境適応可能な場所を求めて自分で動くことが出来ます。



 もちろんユーグレナも、(植物として)成長するために光合成可能な場所を必要とします。しかし一方で、ユーグレナは動物でもあるため、生育可能な環境を求めて自分で動くことが出来ます。そんな植物と動物の機能を兼ね備えた微生物なのです。



「ユーグレナが世界を救う!」

学生時代に抱いた確信

 今や、地球温暖化問題や食料問題から注目されているユーグレナですが、その歴史は古く、発見されたのは1675年のことでした。しかし、培養することは非常に難しく、2005年に日本のベンチャー企業が世界で初めて、食品としての大量培養に成功しました。それが今回ご紹介する株式会社ユーグレナです。



 この会社の出雲充社長は、食料自給率の問題や農業生産性の向上などを学ぶため、東京大学農学部に進学しました。大学時代(2000年)に初めて授業でユーグレナのことを知り、増殖速度が速く、栄養豊富であることから、「この微生物が、世界の食料問題解決の一助になる」と確信したそうです。

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【出展引用リンク2】:


 また当時は、環境問題が少しずつ注目され始めた頃でした。「二酸化炭素の吸収率が非常に高いユーグレナの特性が、環境問題解決の一助になるのではないか」とも感じ、より一層ユーグレナに興味を持ったといいます。



 そんな出雲社長ですが、大学を卒業後、すぐには起業をせず、東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に就職します。就職先に銀行を選んだのは、経営やファイナンスを実践で学べると考えたからです。



 当時の人生設計としては、「銀行に10年くらい在籍した後、30歳を過ぎてから、ユーグレナで起業しよう」と考えていたそうです。事実、銀行に就職してからも、月曜から金曜までは、銀行員としての業務をこなす一方、土曜、日曜は、大学の研究室でユーグレナの研究を続けていました。夢を追いかけながらも、いきなり起業する道は選ばず、まずはしっかりと社会経験を積もうとする姿勢は、まさに「急がば回れ」いう諺通りですね。



 また、これまでの連載でもご紹介した通り、とかくベンチャー企業は、お金の話を避けて通りがちです。避けて通るがために、苦手意識が一層増殖するのかも知れません。こうした意味からも、出雲社長が将来の起業のために銀行に就職したことは、起業家を目指す若者にとって、とても参考になるのではないでしょうか。



研究開発の危機を救うため、

退職を決意

 しかし、出雲社長の人生設計は、入行後1年にして“修正”を余儀なくされるのです。



 当時、ユーグレナの研究は、東京大学のほか、大阪府立大学、東京薬科大学、近畿大学などで行なわれていました。ユーグレナの培養は、動物と植物の中間微生物という性質もあって非常に難しく、思うように研究が進まなかったのです。



 その理由を簡単に述べると次の通りです。まず、植物というのは自分で動けないため、外敵から身を守るため、細胞壁を厚くする(固くなる)性質があります。一方、動物は自分で動くため、細胞をやわらかな膜(細胞膜)で覆おうとする性質があります。



 しかしユーグレナは、植物の性質を持つにも関わらず、やわらかい膜でしか覆われていないため、外敵の侵入に弱く、雑菌に脆いという弱点があったのです。また、各研究機関の拠点が分散していたため、情報が共有化されておらず、同じような失敗を別の研究機関が繰り返す、という非効率な事象も多発していました。



 そうした状況を目の当たりにし、「10年後に起業しようと思っても、その時までに培養技術が開発されていなければ、元も子もない」と考えた出雲社長は、銀行を退職し、研究の仕組み作りや、大学や研究機関との情報共有のコーディネート役を自ら買って出たのです。



【図3】ユーグレナの国内研究ネットワーク



         (C)株式会社ユーグレナ



 銀行を退職して、「退路を断たんとする」姿勢は、これまでこの連載でご紹介した方々にも共通することです。でも、その「決断の時期」というのは、何らかの法則がある訳でなく、その人にしかわからないことなのだと思います。「今しかない」「今やらなければ、先がない」そう思った時が、「その時」だということかもしれません。

 
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【出展引用リンク3】:


「発想の転換」が生んだ


ブレークスルー

 こうして出雲社長は、2005年8月に株式会社ユーグレナを設立し、2005年12月に世界で初めてユーグレナの大量培養に成功します。そのブレークスルーポイントは、“発想の転換”にありました。



 それまでユーグレナは、「雑菌に脆い」という性質から、培養研究においては、「いかに培養環境をクリーンに保つか」ということに力が注がれてきました。培養環境をクリーンに保つためには、コストが膨大にかかります。もちろん当時は、資金的にゆとりがあったわけではありません。



 そこで、「いかに少ないコストで研究出来るか」ということを必死に考えたのです。つまり、“発想の転換”を余儀なくされたわけです。



 そこで注目したのは、「二酸化炭素濃度が高いほど、生育スピードが上がる」という、ユーグレナの性質でした。ユーグレナは、40%という高濃度の二酸化炭素の中でも生育できます。他の生物や雑菌は生きられない、そんな高濃度の二酸化炭素環境をつくることで、培養の阻害要因となっていた雑菌の問題をクリアしたのです。



まずは「食」を目的に。

その生産過程で「環境」にも寄与

 前述した通り、ユーグレナは、「食料問題」と「環境問題」という、ふたつの大きな社会問題解決の一助になることが期待されています。



 しかし、いずれの問題に対しても、ビジネス上大きな可能性があることから、逆に経営資本が分散して、「二兎を追うもの、一兎をも得ず」にならないかという心配もあります。そこで、出雲社長にこの点を伺ったところ、「食としてのユーグレナの可能性を探求すれば、自ずから環境にも寄与できる」という答えが返ってきました。



 つまり出雲社長は、ユーグレナの本質的な価値(目的)を「食」とし、ユーグレナを大量に生産するその過程(手段)において「環境」に寄与できると考えているのです。「二兎を追う」でも、「二者択一をする」でもない、「“目的”を明確にし、選択した“手段”を別のことにも応用していく」姿勢は、第11回で紹介したミュージックセキュリティーズの事例に類似するものを感じました。



「食」としてのユーグレナの可能性とは、動物と植物の中間微生物であるという性質から、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、人間にとって必要な栄養素のほぼすべてを、“天然”で保有しているということです。

【図4】ユーグレナに含まれる栄養素




【図5】ユーグレナの栄養吸収効率





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【出展引用リンク4】:

 とくに先進国においては、飽食や偏食などにより食生活が乱れ、栄養のバランスが崩れています。こうした中、出雲社長率いる株式会社ユーグレナでは、サプリメントを製品化するほか、現在、大手食品メーカーや飲料メーカーなどとの製品開発を進めています。

「様々な食品にユーグレナを混ぜる」、そんな用途開発が進み、ユーグレナ自体のニーズが高まれば、その生育過程において、更に多くの二酸化炭素をユーグレナが吸収してくれる、そんな好循環が生まれるようになるのです。



 また、途上国においては、そもそも必要な栄養素が摂れていないのが実情です。ユーグレナをこうした地域で現地生産し、現在の栄養源である芋などの炭水化物に混ぜることが出来れば、貧困による死者を減らすことも出来るのです。



「市場拡大」だけでなく、

「質」を高める努力も

【図6】石垣島のユーグレナ培養プール



                    (C)株式会社ユーグレナ



 現在、ユーグレナの生産は、日本国内でも特に自然環境に恵まれた石垣島で行なわれています。出雲社長の言葉をお借りすれば、「イージーな環境での生産」です。



 でも、途上国の食料問題解決の一助となるためには、自然環境的に苛酷な現地で、しかもより簡単にユーグレナを培養できる技術を開発していかなければなりません。現在、出雲社長はその技術に挑戦しています。



(先進国という)巨大なマーケットに、単に進出していくことだけを考えているのではなく、本質的、根本的な研究開発を進めて、製品自体の“質”を高めていこうとするこの姿勢は、研究開発型企業の社長としてのこだわりを強く感じました。



「市場が確立、成熟し、モノが確実に売れる“ブーム”的な状態になると、企業の研究開発の関心は、“プロダクト・イノベーション”から、いかにコストを下げ、参入障壁を築くかという“プロセス・イノベーション”に移る」これは、先日、ある上場会社の社長から伺った話です。



 その一方で、この社長は、「今、どこの会社も、突破口が見い出せず、苦しんでいるのは、企業が世の中に必要なものを創り出していくという“プロダクト・イノベーション”を疎かにした結果だ」ともおっしゃっていました。



 かつて、本田技研工業(ホンダ)の創業者である本田宗一郎さんは、ホンダの技術が評価され、世界中でオートバイが売れていた時に「ブームでいいですね」と言われ、非常にカンにさわったそうです。本田さんは、「ブームというのは、すでに需要があるところに、誰かがつくること」で、「自分たちのやる仕事は、需要を(一から)つくることだ」と考えていたからです。



 つまり、「自分たち(企業)が需要をつくるからこそ、ブームが生まれる」ということを伝えたかったのだと思います。この言葉は、世の中にまだ存在しない、新しい社会システムを構築しようとする、多くの環境ビジネスの開拓者に、大きな示唆を与えてくれる言葉だと思います。



 先進国の顕在化しているニーズに甘んずることなく、途上国での事業展開を見据えて、自社の技術を高め、製品開発に繋げていこうとする出雲社長の姿勢を目の当たりにして、そんな本田宗一郎さんの言葉を思い出しました。




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【引用終わり】以上の通り
 
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【参考リンク1】: 【 ミドリムシ:Euglena 】: Youtubu:


  http://www.youtube.com/watch?v=hiZ85y0g3UI&feature=related

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【参考リンク2】: 【 ミドリムシ 】: Youtubu:

   http://www.youtube.com/watch?v=j8OZLWB35CE&NR=1

   http://www.youtube.com/watch?v=cAbw3plbuRg
  
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【参考リンク3】:  【 ミドリムシ 】: Wikipedia :

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7




【同上抜粋引用】:以下の通り

淡水ではごく普通に見られる生物である。止水、特に浅いたまり水に多く、春から夏にかけて水田ではごく頻繁に発生する。水温が上がるなどして生育に適さない環境条件になると、細胞が丸くなってシスト様の状態となり、水面が緑色の粉を吹いたように見える。

Euglena sp. :細胞中央のピンク色の球は細胞核、多数見られる緑色の顆粒は葉緑体、上部の赤い点は「Euglena」という名前の由来でもある眼点(eu- '真の、美しい'+glena '眼')。



ミドリムシは0.1mm以下の単細胞生物で、おおよそ紡錘形である。二本の鞭毛を持つが、一本は非常に短く細胞前端の陥入部の中に収まっている為、しばしば単鞭毛であると誤記述される。もう一方の長鞭毛を進行方向へ伸ばし、その先端をくねらせるように動かしてゆっくりと進む。細胞自体は全体に伸び縮みしたり、くねったりという独特のユーグレナ運動(すじりもじり運動)を行う。この運動は、細胞外皮であるペリクルの構造により実現されている。ペリクルは螺旋状に走る多数の帯状部(strips)で構成されており、一般的な光学顕微鏡観察においても各々の接着部分が線条(striae)として観察される。細胞の遊泳速度もさほど速くないので、初歩的な顕微鏡観察の題材に向く。
鞭毛の付け根には、ユーグレナという名の由来でもある真っ赤な眼点があるが、これは感光点ではない。感光点は眼点に近接した鞭毛基部の膨らみ(paraflagellar body)に局在する光活性化アデニル酸シクラーゼ(PAC)の準結晶様構造体である。真っ赤な眼点の役目は、特定方向からの光線の進入を遮り、感光点の光認識に方向性を持たせる事である。

細胞内には楕円形の葉緑体がある。葉緑体は三重膜構造となっており、二次共生した緑藻に由来する(→細胞内共生説参照)。従って緑藻同様、光合成色素としてクロロフィルa、bを持つ。ミドリムシでありながらオレンジ色や赤色を呈する種もあるが、これは細胞内に蓄積されたカロテノイドやキサントフィルによるものである。細胞内には貯蔵物質としてパラミロンというβ-1,3-グルカンの顆粒も見られる。


【同上引用終わり】

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【参考リンク5】:   【 株式会社ユーグレナ 】
   
   http://www.euglena.jp/
 
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【参考リンク6】:   【  DIAMOND ONLINE 】:


   http://diamond.jp/


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【以上引用終わり】

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