【引用始め】以下の通り
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これは 式子内親王の御墓なり
また この葛をば 定家葛と申し候
式子内親王 始めは賀茂の斎の宮に備はり給ひしを
定家の卿 忍び忍び おん契り浅からず
その後 式子内親王 ほどなく空しくなり給ひしに
定家の執心 葛となって 御墓に這い纏ひ
互いの苦しみ離れやらず
謡曲「定家」より
テイカカズラ 定家葛 キョウチクトウ科 テイカカズラ属
『テイカカズラ』の名前は、中世初期の歌人藤原定家(「さだいえ」、または「ていか」)に、まつわる伝説的な物語に由来します。
上賀茂神社の斎宮であった式子内親王への定家の恋心は、内親王の死後も激しい妄念となり、蔓草と化してその墓に纏い付いたという物語は、上に引用した能『定家』の原拠ともなっています。
勿論、この話は伝説に過ぎません。
藤原定家という人は、文学史上では評価される人物です。
しかし、性格的には争いを好む面を持っており、亡くなった知人を激しく批判する文書なども残っているという、かなり感情の起伏も激しい人だったようです。
また、名誉や地位に対する執着心も強かったようで、そうした本人の性格も、このような伝説を生む素地になっているのかも知れません。
藤原定家という人は、文学史上では評価される人物です。
しかし、性格的には争いを好む面を持っており、亡くなった知人を激しく批判する文書なども残っているという、かなり感情の起伏も激しい人だったようです。
また、名誉や地位に対する執着心も強かったようで、そうした本人の性格も、このような伝説を生む素地になっているのかも知れません。
『テイカカズラ』は、それ以前には『真拆の葛』と呼ばれて、神事にも用いられていたと言います。
ちなみに「式子内親王」の読み方は、能では「しょくし・・・」ですが、現在では「しきし・・・」と読むようです。
僕が感じた香りは、花というよりも香木に近いような気がします。
それも、香を焚いたものではなく、白檀などの木そのものの香りを、もっと甘くしたような…。
あるいは、「ジャスミン茶」の香りにも似ていたかも知れません。
ジャスミンの花の香りではなく、あくまでも「ジャスミン茶」の香りを、やはり甘くしたような・・・。
それも、香を焚いたものではなく、白檀などの木そのものの香りを、もっと甘くしたような…。
あるいは、「ジャスミン茶」の香りにも似ていたかも知れません。
ジャスミンの花の香りではなく、あくまでも「ジャスミン茶」の香りを、やはり甘くしたような・・・。
ミヤさんが仰るように、香りを言葉で言い表すのは難しいようです・・・。
puripuriさんも、この花を記事に載せていらっしゃいますが、puripuriさんのご感想では、ハリエンジュ(ニセアカシア)の香りに似ているそうです。
スイカズラ 忍冬 スイカズラ科 スイカズラ属
この花も、あちこちの藪の木や、空き地を囲うフェンスなどに絡み付いて咲いています。
『かずら』という言葉は、蔓草を指すものですが、前のテイカカズラと共に、このスイカズラも草ではなく、木の仲間です。
日本や中国では、漢方薬などに用いられる植物です。
しかし、アメリカなどでは、かつて園芸用に導入したものが、農地に蔓延ってしまい困っているという報告もあるそうです。
しかし、アメリカなどでは、かつて園芸用に導入したものが、農地に蔓延ってしまい困っているという報告もあるそうです。